
ザ・ファシリテーター
ファシリテーターって、会議の司会のことではないのだよ。…っとゆーのを思い出すために再読。人に薦めたんだけど、もう忘却の彼方だったので。 (^^;
物語形式でファシリテーターの役割を表現する本書。活用するツールも登場するけど、小説仕立ての本書の役割は、実際の活用方法をその効果を追体験することにある。
複数の人間が一緒に活動するというのは、なかなか難しいもの。同じゴールを目指して、効果的に活動し、目標を達成するというのは簡単ではない。そんな時に活躍するのが、ファシリーテーターであり、ファシリテーションツールという訳だ。
物語は、売上げ拡大、コスト削減、そして景気変動の影響を受けにくい市場への参入という、相反しそうなミッションを受けた女性幹部が主人公。マーケティング出身の彼女は、女性であること、年下であること、開発現場を知らないことから、古参幹部からの反発が予想される中、見事に組織変革を成し遂げる。物語の進行に会わせて、それぞれのシチュエーションで必要な考え方や、ツールの使い方、その効果がわかるようになっている。
純粋に企業小説として十分におもしろいので、ファシリテーションに興味がなくても、読んで損はしない。読み終わったらきっと、ファシリテーションに興味を持つことになるだろう。会社で、生活の中で、きっとファシリテーションを活用してみたくなるはずだ。
- "ザ・ファシリテーター" [単行本]
- "ザ・ファシリテーター" [Kindle版]