このエントリーをはてなブックマークに追加

デザイン思考が世界を変える

最近、 デザイン思考 を耳にすることが増えたので、読んでみた。

デザイン思考に基づいて、 IDEO が行ったプロジェクトの事例がたくさん登場する。デザイン思考を端的に説明した箇所はないが、ソフトシステム方法論 (SSM) や、 Outcome Delivery に似たような考え方のようだ。

特に惹かれたのがプロトタイプを使った進め方だ。完成品の事前サンプルとしてではなく、思考の道具としてプロトタイプを活用しているのがいい。

プロトタイプ製作を用いると、プロジェクトを迅速化させられるだけでなく、さまざまなアイデアを並行して模索することができる。初期のプロトタイプは簡素で、ラフで、安上がりな方がいい。

そして、どうやら事務机とパソコンが並んだだけの殺風景なオフィスとも縁が遠いようだ。

デザイン思考を取り入れている組織には、訪問者を驚かせるひとつの特徴がある。子ども部屋と同じように、至るところにプロトタイプがあるのだ。プロジェクト・ルームをのぞき込むと、四方八方にプロトタイプが置かれている。廊下を歩けば、プロトタイプが過去のプロジェクトの語り手になってくれるだろう。

こーゆー会社が未来を作ってゆくのだろう。