
ファイヤーウォール
ハリソン・フォード主演のコンピュータ犯罪の映画だ。もちろん、犯人はハリソン・フォードではない。スターウォーズやインディ・ジョーンズのアクション俳優のイメージが強いハリソン・フォードだが、この映画では銀行のセキュリティシステムの責任者という設定。ちょっと似合わない気がしないでもないが…と思っていたら、やっぱりアクションもあった。 60 歳ごろの撮影だと思うが、役者って大変だねぇ…。
家族を人質に取られたジャック (ハリソン・フォード) は、銀行のシステムに侵入して、高額預金者の口座から犯人の口座へと送金することを命じられる。外部への連絡や、家族の脱出を試みるも、犯人一味の方が一枚上手で、ことごとく失敗する。犯人の要求に従うしかないジャックだが、ちょうど銀行合併のタイミングで、相手銀行のシステムを使うことになってしまい、送金もままならない。どうにかして送金しないことには、家族の命が…。
通常、コンピュータ犯罪の映画だと、凄腕のクラッカーが登場したりするものだが、この映画には登場しない。セキュリティシステムの責任者を押さえてしまえばいいぢゃないか! という、現実にありそうな手口なところが、なかなかシブい。シブいが故に、マシンガンのようにキーボードをタイプして、次々とセキュリティを突破してゆく…というようなシーンもない。マシンガンタイピングは映画的にはおもしろいのだろうが、現実はもっと地味なもので、例えばパスワードを破るとしたら、そーゆープログラムを起動するだけなので、マシンガンタイピングなんてしないのだ。…という訳で、なかなか現実味のあるバンククラッキングムービーと言えるだろう。
セキュリティシステムに携わる皆さん、お気をつけを…。
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