
スティーブ・ジョブズ 無謀な男が真のリーダーになるまで
スティーブ・ジョブズ 無謀な男が真のリーダーになるまで(上)
posted with amazlet at 17.01.30
ブレント・シュレンダー リック・テッツェリ
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 33,002
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 33,002
この本、スティーブ・ジョブズについて書かれた最高傑作かもしれない。
著者は、スティーブ・ジョブズの病状について、真っ先に相談されるほどの親しい関係にあったジャーナリストで、原題は "Becoming Steve Jobs" 。スティーブ・ジョブズの成長記といったところだろうか。
とあるブティックにあったマッキントッシュ・クラシック。その中で白黒のビートルズが動いていたのに衝撃を受けたのは、随分と昔のことだけれども、その頃からのアップル好きなので、アップルやジョブズ、ピクサーなどについて書かれた本はだいたい読んでいる。数多あるジョブズ関連の書籍の中でも、本書ほどスティーブ・ジョブズの人物像を丁寧に記したものはなかったと思うし、NeXT 時代や iTunes が成功に到るまでの経緯も、他では読んだ記憶がない。そして、病に伏せたジョブズが、誰とどんな風に関わったのか、仕事はどうだったのか、自分の死後のアップルについてどういう準備をしたのか? そんなあまり表に出てこないことが綴られている本書は、貴重な資料としても価値も高いと思われる。
ジョブズは決して徳の高い聖人君子ではなかったようだけれども、彼なりの苦悩の中で、最高のユーザー体験をもたらすことにこだわり続け、劇的と言っていいほど我々の生活を変えてしまった立役者の一人だ。
病を克服して、さらなるジョブズ劇場を見続けたかったいうのは、おそらく多くの人が同じ思いだろうと思う。それは叶わないことだけれども、彼の残した言葉を改めて自分の心に刻んでおこうと思う。 "Stay hungry, stay foolish" と。
スティーブ・ジョブズ 無謀な男が真のリーダーになるまで(下)
posted with amazlet at 17.01.30
日本経済新聞出版社 (2016-09-23)
売り上げランキング: 3,880
売り上げランキング: 3,880