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探偵はバーにいる

ススキノを舞台にしたハードボイルド作品。バーのマスターに勧められた本作。"バーのマスターだから、バイアスかかってるんぢゃないの?" と懐疑的な心で観たせいか、予想外に面白かった。 ^^

映画を見ても、昔読んだ原作をまったく思い出せない…と思っていたら、シリーズの別の作品を映画化したものだったという…。 ^^; まあ、それはともかく、ススキノのバーに入り浸っている探偵の物語。ちょっとした依頼から、謎を追ってゆくうちに巨悪の陰謀に巻き込まれ…と、ハードボイルド鉄板の展開。そして衝撃的な結末が待っている。

オンボロ車に黒電話、そしてススキノの街並みが昭和を思い出させる。松田龍平が探偵として出演しているからか、ハードボイルド作品だからなのかわからないが、松田優作の映画を思い出す。ちょっとしたおせっかいから事件に巻き込まれてゆくところとか。

ヒロインは未亡人役を演じる小雪。やり手の手腕を発揮して、ススキノの店を大きくしてゆくところは、銀座のママそのもの (ススキノだけど)。クライマックスは "二代目はクリスチャン" の志保美悦子を彷彿とさせる…と書いてしまうと、ややネタバレかな? ^^;

深すぎず、浅すぎないストーリー。軽快な台詞回し。意外な展開。美しく残酷なクライマック…と、日本映画の醍醐味が詰まっている本作。続編も楽しみだ。 ^^

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