
ゲームウォーズ
とってもおもしろい SF ファンタジー。仮想現実世界に構築された '80 年代ワールドで繰り広げられる宝探しバトル!!
舞台は近未来。マトリックスのような仮想現実世界が構築されている。ただ、後頭部にプラグを指すのではなく、VR グラスやデータグローブを装着して任意に出入りできるので、遠くない未来に実際に実現しそうな設定になっている。例えば、 Oculus に対応した SECOND LIFE が一般に普及したとすれば、けっこう近いかもしれない。
物語は、 '80 オタクだったジェームズ・ハリデーの死去に伴い、彼が構築した仮想現実世界である OASYS に隠した莫大な遺産を発見するという宝探し。隠し場所のヒントは、ハリデーが好きだったゲームや映画に隠されている。広大な OASYS 世界のどこにあるかはまったく分からない。世界中のハンターや、巨大企業が膨大な遺産を求めて、あの手この手で争奪戦を繰り広げる。
著者のアーネスト・クラインは、 1973 年生まれ。物語中に登場するゲームや映画、音楽は 1980 年代のものばかり。ハリデーが '80 オタクだったという設定だが、アーネスト・クライン自身がかなり '80 おたくだったのだろう。日本のアニメやゲーム、特撮ものまで登場するので、世代の近い私は、思わずニヤニヤしてしまった。
実際にこの物語をゲーム化なり映画化なりしたらおもしろいかも…と思いつつも、物語中に登場する数多の著作物の権利関係が大変そうだなぁ〜と思っていたら…。なんと、すでに映画化が決定しているらしい。映画にライディーンとか出てくるのかなぁ…? ^^;
- ゲームウォーズ(上) [文庫]
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