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サッカー データ革命

サッカーには、メッシやロナウドのようなスタープレイヤーを観る楽しみだけでなく、データを読み解く楽しみもある。"ロングボールは時代遅れか" どうかをデータから検証してみようぢゃないか。

野球やバスケットボール、アメリカンフットボールに比べて、データ解析が難しいと思われるサッカーだが、本書では膨大なデータに基づいて、統計解析を試みている。

得点を取ることの価値と無失点に抑えることの価値はどちらが高いだろうか? 先制点を取ることと、勝利が確定している状況でダメ押し点を取ることでは、どのぐらい価値が違うのだろう? 高額な移籍金が支払われるのは優れた攻撃的な選手だが、どのぐらい勝利へ貢献するのだろう? 攻撃を強化するのと、防御を強化するのでは、どちらを優先するのがいいのだろう? 警告を受けやすいのはどんな選手だろう? 運の要素も強いスポーツだが、どのぐらい運が影響しているのだろう? …などなど、サッカー好きなら興味をそそられる数多くのテーマについて、データに基づいて考察されている。

スポーツのデータ解析と言えば、他にも "オタクの行動経済学者、スポーツの裏側を読み解く" もおもしろかった。こちらはサッカー限定ではないものの、アウェイよりもホームの方が勝率が高いのはなぜか? といったような共通の話題が多い。合わせて読むと楽しみが倍増するかもしれない。

  • サッカー データ革命 [単行本]
  • サッカー データ革命 [Kindle版]
  • オタクの行動経済学者、スポーツの裏側を読み解く [単行本]