
ザ・ファシリテーター 2
"理屈じゃ、誰も動かない!"
前に読んだのは 7 前だが、今も変わらず良書。どうやって組織を良い方向へ進めてゆくか? そのノウハウは 7 年経っても浸透していないからだ。職場も地域も国も、ちょっとしたコミュニティーも含めて、声の大きい人の方向へ進んでしまっている。「それで良い結果が出ましたか?」と訊きたいところだが、おそらく返って来る答えは「良いリーダーがいない。」「良いスタッフがいない。」など、人依存のものだろう。ファシリテーションを知らなければ、それも仕方のないところ…。
さて、物語形式でファシリテーションを追体験できる本書は、どうやってメンバーの意見を吸い上げるか? どーやって合意形成するか? どーやって意思決定するか? シチュエーションに応じた道具の使い方がよく分かるようになっている。ファシリテーションを教える場面もあるので、道具を使う上での考え方の背景なんかも知らず知らずに身に付くだろう。
純粋に企業小説として十分におもしろいので、ファシリテーションに興味がなくても、読んで損はしない。読み終わったらきっと、ファシリテーションに興味を持つことになるだろう。会社で、生活の中で、ぜひファシリテーションを活用してみてほしい。
- "ザ・ファシリテーター2" [単行本]
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